このページでは、ミョウバン水の作り方と使い方について解説しています。
ミョウバンを使った足臭対策が注目されていますが、実際の効果はどうなのでしょう?
そこで実際にミョウバン水を作り、足が臭い旦那に使って効果を検証したのでご覧ください。
ミョウバンとは
ミョウバンとは最も古いデオドラント剤で、wikipediaにはこう書かれています。
媒染剤や防水剤、消火剤、皮なめし剤、沈殿剤などの用途があり、古代ローマ時代から使われてきた。上質の井戸がない場合、質の悪い水にミョウバンを入れて不純物を沈殿させて飲用に使うこともあった。
また、腋の制汗・防臭剤としても使用されていた。天然のミョウバンは白礬(はくばん)とも呼ばれ、その収斂作用、殺菌作用から、洗眼、含嗽に用いられることがあった。
ミョウバンは、古代ローマ時代から汗を抑える制汗剤として使われてきました。
日本では、なすの浅漬を作る際の食品添加物としても使われています。
足の臭いの原因にミョウバンが効く理由
このミョウバンの足の臭いに対して期待できる効果は以下の3つです。
- 菌の繁殖を抑える作用
- 消臭作用
- 収れん作用
これらについて詳しく解説していきましょう。
1.制菌作用:水に溶けると酸性になるミョウバンが菌の繁殖を抑制する
ミョウバンは水に溶けると酸性になります。
足に住む雑菌の活動は酸性になることで弱まりますから、ミョウバン水を足にスプレーすると菌の繁殖が抑えられるという仕組みです。
2.消臭作用:アルカリ性のニオイに対し消臭効果を発揮する
足がアンモニア臭いとき、皮膚表面はアルカリ性になっています。
そこに酸性のミョウバン水を吹きかけるとニオイの原因が中和され消臭されるのです。
3.収れん作用:ニオイの原因となる汗そのものを抑える
ミョウバンにはニオイ成分の含まれた汗そのものを抑える収れん作用があります。
ミョウバンが制汗剤として使われてきた一番の理由がこれです。
足の臭いをミョウバンで消す!ミョウバン水の作り方
足臭に効くミョウバン水を自宅で実際に作ってみたので、その作り方を写真つきで説明します。
用意するもの2つ
①:空のペットボトル
我が家では飲み終わったミネラルウォーター2リットルのペットボトルを使いました。
②:ミョウバン
薬局やスーパーで100グラム当り300円くらいで購入できます。
ミョウバン水【原液】を作る
ミョウバン水の作り方は簡単です。
水道水1.5リットルを入れたペットボトルにミョウバン50グラムを加えるだけ。
これでミョウバン水【原液】が完成しました。
あくまで原液なので薄めて使います。
ミョウバン水【希釈液】を作る
原液は濃度が高すぎるので、10倍に薄めて希釈液を作ります。
たとえば、我が家にあるスプレーボトル(400ミリリットル)の場合、ミョウバン水【原液】を40ミリリットルボトルに入れます。
次に、水道水360ミリリットルを入れて軽く振ったら完成です。
ミョウバン水の保存方法と注意点
保存方法
ミョウバン水が腐敗するのを遅らせるため冷蔵庫保管がおすすめです。冷蔵庫に入れておけば約1ヶ月もちます。
保存容器
水に溶けたミョウバンは酸性なので、金属製の容器を使用すると酸の作用で金属が傷みます。ペットボトルやガラス瓶に入れて保管しましょう。
パッチテストの実施
事前にパッチテストを行ってください。
パッチテストのやり方
- 原液を10倍に薄めたミョウバン水を二の腕の内側に10円玉サイズでつけて自然乾燥させます。
- 30分放置し皮膚に変化があるかチェック。
- 問題がなくても48時間そのままにし、皮膚に異常がないかを確認します。
使用上の注意
顔や体全体にスプレーするとミョウバンの制汗作用で汗が出にくくなり、体温調節に影響を及ぼす可能性もあるので注意して使ってください。
ミョウバン水の使い方は?効果的な3つの使い方
続いて、足の臭いに効果を発揮するミョウバン水の使い方を紹介します。
その①:ミョウバン足湯
くるぶしが浸かるくらいのお湯を桶に張り、ミョウバン水【原液】を10ミリリットルくらい入れます。そのまま10~15分くらいフットバスを楽しみましょう。
その②:ミョウバン風呂
お風呂の場合、【原液】を30~50ミリリットル入れます。ワキやデリケートゾーンなど皮膚の弱いところもミョウバンに触れるので、はじめは濃度を下げて様子をみてください。
その③:ミョウバン消臭スプレー
【希釈液】を使ったミョウバンスプレーです。
・足に直接ミョウバン水をスプレーする
足を洗って水気をよく拭き取ってからスプレーすると効果的です。ミョウバン水は無色・無臭なので「ただ足に水をスプレーしただけ」になりますが…。
・靴や靴下にスプレーする
靴や靴下にスプレーするのが一番実用的でした。市販の消臭スプレーを吹きつけるのと同じ要領で使えます。
ミョウバンを粉のまま靴や靴下につけるのはNG?
消臭効果は高まりますが、ミョウバンを粉のまま靴の中に入れると靴下にミョウバンが残ったままになったので、個人的にはおすすめしません。
ミョウバン以外で足の臭いを消す方法:重曹・クエン酸・酢
ミョウバンを使った足の臭い対策は、安く・手軽にできるのが特徴です。
この他、身近にあるものでできる足の臭い対策といえば、
- 重曹
- クエン酸
- 酢
があります。
重曹足湯・クエン酸・酢を使った足の臭い対策ついては、以下の参考記事をご覧ください。
足の臭いにミョウバンと重曹どちらが効果的か
結論を先に言うと、重曹足湯をしてからミョウバン水スプレーをかけるのが一番効きます。
ミョウバンと重曹で作用に違いがある
ミョウバン水は酸性、重曹はアルカリ性です。
臭いの元になる脂肪酸は酸性なので、重曹足湯に浸かることで酸が中和されます。ただし、重曹は足のアンモニア臭には効きません。
そこで、重曹足湯をしたあとにミョウバン水をスプレーすればアルカリ性の臭いも解消。ミョウバンと重曹のダブル作用で徹底的に臭いの原因を消し去ります。
ミョウバン水の【デメリット】作るときと使うとき
実際に作ったからこそわかったミョウバン水のデメリットをお伝えします。
ミョウバン水を作るときのデメリット
- ミョウバンが溶けるまでに3日かかった
- 冷蔵庫にミョウバン水を保管するためのスペースが必要
- パッチテストを行う手間と時間(48時間)がかかる


さらに、ミョウバン水を使う際のデメリットは、
ミョウバン水を使うときのデメリット
- 足汗をかくと消臭効果が薄れ、効き目が長持ちしない
- 雑菌の繁殖を抑える効果はあるが、除菌効果はない
- 気温が高くなるとミョウバン水の腐敗が気になってくる


ミョウバン水は本当にコスパが良いのか?
たしかに、ミョウバン水を作るのに必要なコスト(=お金)は減りましたが、その分他のコスト(=時間や安全性への気配り)が増えました。
旦那と嫁の結論
私たちの目的は「一日も早く足の臭いから開放されて、臭くない本来の私になる」ことです。
パッチテストで安全性を確認する必要があるうえに、汗で流れてしまうと効果が薄れるミョウバン水を作るよりも、安全テストをクリア済みで持続時間が長い足の臭いクリームを使う方が、圧倒的にコスパが良いといえます。
ミョウバンの足臭対策まとめと嫁からのメッセージ
足の臭いにミョウバンが効果あるのか検証してきました。
実際にやってみて初めてわかることってたくさんありますね。この記事を読んで、「足の臭い対策の寄り道をしなくて済んだ」という方が一人でも増えれば幸いです。
というわけで、嫁からのメッセージ。